梅酒に「ハチミツ」や「黒糖」などを使う場合の量の目安
梅酒に用いる糖としては「氷砂糖」が一般的です。
氷砂糖は純度の高いショ糖の結晶で、雑味のないクリアな梅酒が仕上がりますし、ゆっくり溶けることで梅果汁の抽出がいい感じに進むと言われています。
が、他の甘味で梅酒を作るのも面白いのです。
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「雑味」と表現すると印象が悪くなりますが、ハチミツや黒糖の一味違う甘みは、「個性」と言い換えることもできますし。
ただし、用法・容量を間違えなければ。
氷砂糖と同じ分量で入れると、甘味が足りなかったり、逆に甘過ぎたりする場合があるので注意が必要です。
「甘味度」で入れる量を決めてみる
氷砂糖とその他の甘味料では、同じ重さでも人間の舌が感じる“甘味”の強さは違ってきます。
例えばハチミツはより甘く感じますし、黒糖は(僅かながら)甘さ控えめです。
同量の氷砂糖(ショ糖)と比較して、どれだけ甘いか? これを表す指標に「甘味度」というものがあります。
甘味度(かんみど)は甘味料の甘さの指標である。ショ糖の甘さを基準として比較されることで求められる。
一定質量濃度のショ糖溶液と他の甘味料溶液を比較し、同等の甘さを感じる濃度から求める手法や、溶液の甘みを知覚できる閾値における濃度を比較することで求める手法などがある。
引用元 : Wikipedia
これを利用して梅酒に入れる分量を計算してみましょう。
色々な甘味で梅酒を作る
黒糖
黒糖の甘味度は【0.95】で、氷砂糖とほぼ同等です。
正確には1.052倍で同等の甘さですが、まぁ誤差の範囲なのでレシピにある氷砂糖と同量を投入すれば良いでしょう。
ちなみに黒糖梅酒はコクがあって美味しいです。
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おすすめ。
ハチミツ
ハチミツの甘味度は【1.3】で、氷砂糖の76%の重量で同じ甘さを得ることができます。
とりあえずレシピの氷砂糖の分量の0.8倍しておけばOKですね。
氷砂糖とハチミツ。そのまま食べると結構な味の差がありますが、梅酒にすると割と“普通”になりました。あと品質に問題はありませんが濁りがちです。
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プラシーボ効果で、なんとなく美味しく感じます。
メイプルシロップ
メイプルシロップの甘味度は【0.85】です。
レシピの氷砂糖の分量の1.2倍でバランスがとれます。
メープルシロップ。ホットケーキ以外で初めて使いましたが悪くはなかったです。黒糖の特長を薄めた感じ。
濃い琥珀色が綺麗で、ハチミツのように濁らないのも良いです。
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単価が高めになるのがたまにキズ。
上白糖
上白糖は、氷砂糖と(ほぼ)同じショ糖でできているので甘味度は【1.0】です。
レシピ通りの重さの上白糖をバサバサ入れればOKです。
「果実酒の作り方」を解説しているサイトでは浸透圧の関係でNGとされている場合が多いのですが・・・実際に試した感じ全く問題ありませんでした。
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コスパは氷砂糖より良いです。
ダイエットシュガー(エリスリトール)
エリスリトールの甘味度は【0.7〜0.8】で、やや甘さ控えめ。
氷砂糖レシピの1.3倍を入れれば良い筈です・・・が、そんなに溶けませんので注意が必要です。
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あと、ストレートに言うと不味いのでおススメはしません;