世界一詳しい「美味しい梅酒の作り方」
『梅酒を漬けたいなぁ』と思ったら読んでください。
はじめに
梅酒を作るにあたっての心得
梅酒を漬ける時の「3つの心得」です。
- 漬けたいときが漬けどき
- 案ずるより生むが易し
- コスパは禁句
漬けたいと思った悩まず漬けましょう。『どうしようかな〜』と思っているうちにシーズンが終わってしまいます。
梅仕事は簡単で楽しいです。日々、美味しくなっていくお酒がある生活。なんと豊かなことでしょう!
最後に、チョーヤさんの梅酒とのコスパ比較は意味のないことなので考えないでおきましょう。八百屋さんで買ったトマトと家庭菜園で実ったトマト、それぞれ別物です。
まずは事前の下調べと準備
手作り梅酒のシーズン
手作り梅酒のシーズンは6月。そして期間は初旬から終盤までの、およそ1ヶ月間。
意外に短期決戦なのは「梅の実」の収穫時期と関係しています。青梅は保存がきず収穫してから数日で熟れてダメになってしまうのです。
スーパーで買った梅は冷蔵庫に入れていても、1週間ともちません。
すぐ漬ける。ソレができない場合は下処理だけはして冷凍庫で凍らせておきましょう。
オフシーズンにどうしても梅酒を作りたければ・・・冷凍梅を買いましょう。(ちょっと割高になっちゃいますけど)
合法的に梅酒を作るために
『梅酒は“うっかり”すると違法になる』という話をたまに聞きます。
が、恐れることはありません。
普通に梅酒を作れば大丈夫。数ヶ月後には美味しい梅酒が(合法的に)楽しめます。
法律違反になってしまう可能性が一番高いのは「アルコール度数が20度未満のお酒を使ってしまう」ことです。
普通の日本酒、普通のワインなどの醸造酒系は軒並みアウトなので注意ください。
あと、お店で販売する場合は事前申告が必要だったり、合法になる条件が微妙に異なります。こちらもご注意ください。
事前の準備
手作り梅酒を漬けるには、幾つか用意しておく品物があります。
5月末頃にはスーパーに特設コーナーが
5月末頃になるとスーパーの一角、通常は入口付近に、梅酒コーナーが設営されます。
手作り梅酒の「4点セット」が並んでいます。どれも結構な重さがあるので、(梅の実以外は) 複数回に分けて計画的に買っておきましょう。
手作り梅酒の4点セット
梅酒を作るために必要な品物は、そんなに多くありません。お手軽です。
- 梅の実
- お酒
- 甘味料
- 貯蔵瓶
梅の実は「庭の木にどっさり」という方も。あと、貯蔵瓶は使い回しができるので、毎年漬けている方は買う必要がなかったり。
梅の実・お酒・甘味料で個性を出す
手作り梅酒の楽しみのひとつは、色々な組み合わせで個性豊かな梅酒を作ることです。(微妙なモノが出来てしまうこともありますが・・・それはそれでヨシ!)
皆さん、思い思いに作ってますね。
もちろん、私も思い思いに作ってます。
色々なお酒で漬けてみる
梅酒に使うお酒はホワイトリカーが基本ですが、最近はブランデーも人気です。ウイスキーも良いかもしれません。焼酎を使うなら米・麦・蕎麦・芋・黒糖などなど。
お気に入りのお酒(但しアルコール度数20%以上を厳守)で漬けてみましょう。
色々な甘味料で漬けてみる
梅酒における甘味料の絶対王者は「氷砂糖」です。
が、こちらも決まっている訳ではありません。色々試してみても良いでしょう。
梅酒を漬けよう
梅の実の下処理
(冷凍海にして漬け込む場合は前日までに終わらせます)
梅の実を洗います。
スーパーなどで売られているものは清潔なものが多いとは思いますが、それでも小さなゴミ(乾燥した花弁など)が付いていたりします。
ヘタを丁寧に取ります。
冷凍庫で一晩凍らせます。
冷凍海を使うと、早く確実に梅エキスが抽出されるそうです。しかも少ない砂糖量で。
せっかちな人、ダイエッターな人、甘さ控えめが好きな人は是非。
貯蔵瓶を洗う
貯蔵瓶も食品を扱う器ですから清潔にしておきましょう。
普段使っている食器と同じ洗い方で問題ありません。
梅の実と氷砂糖を入れる
梅の実をポコポコ入れて、次に氷砂糖をザーッと入れます。
どうせ数時間で氷砂糖が底に落ちるので「梅→氷砂糖→梅→氷砂糖・・・」にする意味は無いと思います。
入れる分量については程度は意識しましょう。
梅の量が多すぎたり氷砂糖が少なすぎたりすると、「超すっぱい梅酒」になってしまいます。
(まぁ、そうなった場合は焦らず騒がず「追い砂糖」で挽回できますけども。)
酒を入れる
お酒をドバドバッと入れます。
これで、ひとまず完成です。
後日の作業
冷暗所に安置
直射日光が当たらない室温の場所に安置しましょう。
蓋を頻繁に開けたり、過度にかき混ぜたりするのは濁りの元なので自重しましょう。
あとがき
以上で完了です。
とても簡単で、とても楽しい梅酒作り。ぜひ一度お試しくださいませ。