梅酒に「ハチミツ」や「黒糖」などを使う場合の量の目安

梅酒に「ハチミツ」や「黒糖」などを使う場合の量の目安

梅酒に「ハチミツ」や「黒糖」などを使う場合の量の目安

梅酒に用いる糖としては「氷砂糖」が一般的です。

氷砂糖は純度の高いショ糖の結晶で、雑味のないクリアな梅酒が仕上がりますし、ゆっくり溶けることで梅果汁の抽出がいい感じに進むと言われています。

が、他の甘味で梅酒を作るのも面白いのです。

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「氷砂糖」だけが「甘味」じゃない『梅酒=青梅+酒+糖』な訳ですが、この時の糖は基本的には「氷砂糖」を指します。とはいえ、別の糖を使うと一味違う梅酒がでて楽しいことも事実。実際、梅酒歴2~3年目あたりで 「ハチミツ」や「黒糖」に手を出す人も多いのです。※2019年度のアンケート結果は、投票いただくか下方の「結果を見る」から確認できます。ハチミツ・黒糖と来てその先は?そんな訳で今回は、ド直球な2種と際どい3種。思いついた甘味5種を使って漬けてみました。実験の目的と希望ハチミツ&黒糖(個人の好みはありつ...

「雑味」と表現すると印象が悪くなりますが、ハチミツや黒糖の一味違う甘みは、「個性」と言い換えることもできますし。

ただし、用法・容量を間違えなければ。

氷砂糖と同じ分量で入れると、甘味が足りなかったり、逆に甘過ぎたりする場合があるので注意が必要です。

甘味度で入れる量を決めてみる

氷砂糖とその他の甘味料では、同じ重さでも人間の舌が感じる“甘味”の強さは違ってきます。

例えばハチミツはより甘く感じますし、黒糖は(僅かながら)甘さ控えめです。

同量の氷砂糖(ショ糖)と比較して、どれだけ甘いか? これを表す指標に「甘味度」というものがあります。

甘味度(かんみど)は甘味料の甘さの指標である。ショ糖の甘さを基準として比較されることで求められる。

一定質量濃度のショ糖溶液と他の甘味料溶液を比較し、同等の甘さを感じる濃度から求める手法や、溶液の甘みを知覚できる閾値における濃度を比較することで求める手法などがある。

引用元 : Wikipedia

これを利用して梅酒に入れる分量を計算してみましょう。

色々な甘味で梅酒を作る

黒糖

黒糖の甘味度は【0.95】で、氷砂糖とほぼ同等です。

正確には1.052倍で同等の甘さですが、まぁ誤差の範囲なのでレシピにある氷砂糖と同量を投入すれば良いでしょう。

ちなみに黒糖梅酒はコクがあって美味しいです。

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「黒糖」で梅酒を漬けてみました。 (右側) 写真酒ホワイトリカー(アルコール度数:35度):450ml 梅南高梅:250g糖黒糖:250g黒糖とは黒砂糖(くろざとう)又は黒糖(こくとう)は、サトウキビの絞り汁を煮詰めて作る黒褐色の砂糖(含蜜糖)で、甘味料として用いる。主成分である糖分以外にも、カリウム、鉄、カルシウム、亜鉛のほか、多くのミネラル成分を含み、特有の香味を持つ。サトウキビの茎の絞り汁を加熱し、水分を蒸発させて濃縮したものを冷やし固めて作る。酸性を中和し、不純物を沈殿させやすくするために、絞り汁に石...

おすすめ。

ハチミツ

ハチミツの甘味度は【1.3】で、氷砂糖の76%の重量で同じ甘さを得ることができます。

とりあえずレシピの氷砂糖の分量の0.8倍しておけばOKですね。

氷砂糖とハチミツ。そのまま食べると結構な味の差がありますが、梅酒にすると割と“普通”になりました。あと品質に問題はありませんが濁りがちです。

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「ハチミツ」で梅酒を漬けてみました。(右側)写真酒ホワイトリカー(アルコール度数:35度):450ml梅南高梅:250g糖ハチミツ:160g出来上がりは一年後のお楽しみ。_

プラシーボ効果で、なんとなく美味しく感じます。

メイプルシロップ

メイプルシロップの甘味度は【0.85】です。

レシピの氷砂糖の分量の1.2倍でバランスがとれます。

メープルシロップ。ホットケーキ以外で初めて使いましたが悪くはなかったです。黒糖の特長を薄めた感じ。

濃い琥珀色が綺麗で、ハチミツのように濁らないのも良いです。

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「メープルシロップ」で梅酒を漬けてみました。(右側)写真酒ホワイトリカー(アルコール度数:35度):450ml梅南高梅:250g糖メイプルシロップ:235gメープルシロップとはメープルシロップ (maple syrup) は、サトウカエデなどの樹液を濃縮した甘味料。独特の風味があり、ホットケーキやワッフルにかけたり、菓子の原料として用いられる。メープルシロップの収穫は主に、「シュガーブッシュ」などと言われるサトウカエデの木立の中で行われる。サトウカエデの樹液を集めて「シュガーシャック」と言われる小屋の中で沸騰させ濃縮させ...

単価が高めになるのがたまにキズ。

上白糖

上白糖は、氷砂糖と(ほぼ)同じショ糖でできているので甘味度は【1.0】です。

レシピ通りの重さの上白糖をバサバサ入れればOKです。

「果実酒の作り方」を解説しているサイトでは浸透圧の関係でNGとされている場合が多いのですが・・・実際に試した感じ全く問題ありませんでした。

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「普通の砂糖(上白糖)」で梅酒を漬けてみました。 (右側) 写真酒ホワイトリカー(アルコール度数:35度):450ml 梅南高梅:250g糖上白糖:200g出来上がりは一年後のお楽しみ。16か月後

コスパは氷砂糖より良いです。

ダイエットシュガー(エリスリトール)

エリスリトールの甘味度は【0.7〜0.8】で、やや甘さ控えめ。

氷砂糖レシピの1.3倍を入れれば良い筈です・・・が、そんなに溶けませんので注意が必要です。

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「ダイエットシュガー(エリスリトール)」で梅酒を漬けてみました。 (右側)写真酒ホワイトリカー(アルコール度数:35度):450ml 梅南高梅:250g糖エリスリトール:285gエリスリトールとはエリトリトール または エリスリトール (erythritol) とはメロン、ブドウや梨などの果実や醤油・味噌・清酒などの発酵食品に含まれている天然の糖アルコールで希少糖の一つに分類される。ブドウ糖を発酵させることにより作られる。非う蝕性の甘味料でありながらカロリーがほとんど無いことからダイエット甘味料として利用されている。砂糖の60...

あと、ストレートに言うと不味いのでおススメはしません;

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